夏アニメ 「初恋モンスター」
恋愛もの、日常ものが苦手なので、普通の設定ならば寄り付かなかった作品。
普通でなさすぎる設定を、異常なほどの機微を持って演じられたおかげで、
それが最後の最後の最後まで持ち込まれていて、…凄かった…っ!
凄いものを見た。
こんなバカバカしい設定を、この美しい絵と甘いきゅんきゅんラブストーリーに
乗せていく。それぞれのキャラクターが立っていて、ただバカな時もあれば、
子供(?)ならではの勘の良さが滲み出ていて、ぐっときた。
恋愛も偏愛も変愛も詰め込み、アニメ30分枠を粋に使って演出、熱狂的信者が燃え盛っている流行りものを怖れず使う勇気は、スタンディングオベーションしたかった。
ただ、変態に寛容なアニメ作品の中で、このアングラな感覚は何だろう。
作品への褒め言葉として受け取って頂ければ、大変嬉しい。
声を潜めて、でも力強く「素晴らしかった!」